生ハムの原木を計4回購入した経験談を語ります
今まで購入した原木
1本目
初めての生ハム原木はこちらの初心者セットを購入しました
生ハム原木とハモネロ(原木を固定する台)と生ハム専用包丁のセットです
最初にこのセットを買って正解でした
まず、生ハム原木を購入する場合、ハモネロは必須です
そして、生ハム専用包丁もあった方が良いです
「家庭用のものでいいのでは?」と思うかもしれませんが、全く別物です
生ハムはフグの刺身と同じで、分厚く切るとゴムの様な食感になってしまうので薄くスライスした方が美味しいです
しかし家庭用の包丁では生ハムを薄く切るのが難しいです
実際に家の牛刀で試しましたが、ビーフジャーキーの様な仕上がりになってしまいました
よく研いだ切れ味の良い包丁でも、刃が厚い&幅が広いので、生ハムに深い角度で入りすぎてしまうようです
そして深いところから薄くするために刃を浮かせようと上向きに力をいれると危険でした
生ハムは一太刀で切るのではなく、ギコギコと包丁を前後させながら少しずつ削り出すので、ガタイのいい包丁は不向きです
専用の包丁は刃が細くて薄く、軽いので小回りが効いて使いやすいです
また、スライスのクオリティによって味の感じ方が大きく変わるので、ぜひ専用の包丁を使用してください!
実は知人が、生ハム原木を買った時に、家庭の包丁でうまく切れないと困っていたので、専用の包丁を貸出したことがあります
専用の包丁だとうまくスライスできたと喜んでくれていました
今後も生ハムを原木で買うか分からないのに専用の包丁を買うのはちょっと…と思うかもしれませんが、
専用とは言っても包丁なので、別の用途に使用しても大丈夫です
私は生ハム以外にも、小さい方はペティナイフとして小さくて柔らかいものを切るときに、大きい方は刺身を切る時に活用しています
2本目・3本目
2本目と3本目は、1本目と同じ生ハム原木を購入しました
最初に初心者用として購入した原木がとても美味しかったので原木だけリピートしました
こちらの原木です
この写真で2/3くらい食べた状態です
カットした断面が美しいですね
1本目〜3本目まで同じ原木を購入しましたが、品質にバラつきがなく、とても美味しかったです
4本目
4本目はこちらの原木を購入しました
36ヶ月熟成パレタイベリコ セボ デ カンポ骨付生ハム原木(約5.9kg) 長期熟成!ベジョータにも劣らない上質なセボの前脚の生ハム【不定貫4880円/kg(税別)で再計算】
グルメソムリエ楽天市場店
4本目は熟成期間と豚の品種で選びました
切って盛り付けた写真です
脂で輝いているのがわかりますでしょうか?
味はクセもなく非常に美味しいです
食べ始めたらエンドレスですよ!
おすすめの生ハム原木
生ハムの原木は、前脚と後脚のどちらを購入するかでサイズが大きく異なります
初心者や一人暮らしにおすすめなのは断然前脚です
そしてこちらのイベリコ豚の前脚です
私が4本目に購入した原木と同じものです
もし、原木1本だと多すぎる大きすぎるという方には、ミニ原木という商品があるのでそちらをおすすめします
ミニ原木は小さい塊で、骨がないので扱いやすいと思います
購入時期
春夏秋冬、いつでも食べたいと思ったタイミングで大丈夫です
私の場合は真冬にキッチンに長居するのが辛いのと、真夏は虫が寄り付きそうなので、春か秋頃に購入しています
購入後
開封
実は通販で購入後、到着してからすぐに開封してはいけないと言われています
すぐに開封してしまうと、急激な温度変化により原木が痛みやすくなります
なので、到着後は数日間原木本体を室温に慣らす必要があります
1日目 届いた段ボールのまま寝かせておきます
2日目 段ボールから取り出してビニールのまま寝かせます
3日目 やっとビニールから取り出します
切り方
今回紹介したのは全て前脚のパレタと呼ばれるものです
パレタの切り方を説明します
私の場合は足の甲が地面を向くようにハモネロにセットします
原木は皮と脂で覆われているのでまずは食べられる部分が現れるまでトリミングします
この時、生ハム専用包丁でも普通の包丁でも大丈夫です
1日で食べ切るような時は構いませんが、長く楽しみたい場合は露出した部分から乾燥してしまうので少しずつ削りましょう
皮の下には分厚い脂の層がありますが、黄色い脂は酸化しており、食べられません
白い脂は食べても構いませんが、保管する際の乾燥防止として残しておきます
赤色の表面が見えたらそこからさらに少し削ってください
表面は酸化しており、食べると苦く舌がぴりぴりします
しっとりした面になったら、生ハム専用包丁で薄くスライスします
この後はこれの繰り返しです
皮を削る → 脂を削る → 生ハムをスライス → 皮を削る → 脂を削る
乾燥を防ぐために、生ハムはなるべく露出させない方がいいです
最後に、スライスが終わったら、白い脂を包丁でこそいでペーストにします
それを生ハム部分に塗りつけて蓋の代わりとします
食べ方
生ハムは生のまま食べるのが一番おいしいです
そのまま原木から切り出して、食べては切ってまた食べてと繰り返して楽しんでください
火を通すのはあまりおすすめしません
少し温めて脂を溶かすくらいならいいのですが、
完全に加熱した生ハムは塩辛い普通のハムです
バケットに生ハムと発酵バターを合わせたり、
モッツァレラチーズやブラータとオリーブオイル、ブラックペッパーの組み合わせも最高ですよ
保管方法
生ハムの原木を保管する上で必ず守っていただきたいのは、ラップをしないことです!
ラップをするとカビが生えます(実体験あり)
風通しのよいところに置くだけで大丈夫なので
ラップで包んだり冷蔵庫に入れる必要はありません
むしろそれらをすることで味が落ちたり品質が劣化します
常温で埃よけのカバーだけふわりと被せておけばOKです
真夏でも常温で問題ないです
むしろ湿気に気を遣ってください
切り出してスライスにしたものは、乾燥してしまうので、ラップでぴっちり包んで冷蔵庫に入れて、翌日には食べ切ってました
食べきる期間
一人で1ヶ月以内に食べきります
包丁を入れた後はなるべく早く食べるようにしています
傷むというよりは、乾燥して硬くなってしまうんですよね
私は生ハム狂なので一瞬で食べてしまいますが、
普通の一人暮らしの方なら1〜3ヶ月ぐらいかかるかもしれません
パーティーや家族なら同じくらいかもっと早いペースで食べきれるのではないでしょうか
メリット
原木からスライスしたばかりの生ハムはとても美味しいです
スーパー等で販売されているスライス済みの生ハムとはまた違った味が楽しめます
美味しいものを食べると気分がいいですね
食べても食べても無くならない安心感があります
家に帰って生ハムが迎えてくれると思えば毎日幸せな気持ちでいられます
少量で買うよりも単価が安いので、大量に食べたい人はお得ですね
デメリット
デメリットはないと私は思っていますが、強いて言うなら
食べ終えた後の骨の処分で、ゴミ袋に入るサイズにバラすのが少し手間かもしれません
私の場合は、関節に包丁を差し込んで切れ目を入れて、最後は力技で分解しています
まとめ
もし購入を迷っているのであれば経験として1回買ってみてはいかがでしょうか
話のネタにもなりますし、食べきれないと思ったら職場や友人に配るのもいいと思います
生ハム原木を買って生ハム生活を楽しみましょう!